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成長ホルモン分泌促進剤Sarcotropin
サルコトロピン

Sarcotropin (サルコトロピン):成長ホルモン分泌促進剤

Sarcotropin

若々しさに必要な成長ホルモン

ヒト成長ホルモン(human Grouth Horumon:hGH)は様々な体の機能を維持するために必要な物質です。しかし、加齢とともに成長ホルモンの分泌は弱まっていきます。成長ホルモンの分泌が弱まると、スタミナや回復力の低下、骨密度の低下、性機能の低下、免疫力の低下などが引き起こされます。一時期、アメリカのセレブの間で成長ホルモンを注入するアンチエイジングが流行しました。しかし、安全上の理由などで、現在では自分自身の成長ホルモンの分泌を促す方法が脚光を浴びています。

Sarcotropin (サルコトロピン):成長ホルモン分泌促進剤

サルコトロピンは加齢時に生じる筋肉又は除脂肪体重(LBM)の進行性減少を起こすサルコペニア(筋肉減少症)を阻止する成分を含むメディカルフードとしてアメリカFDA(日本の厚生労働省に相当)に認可されています。
サルコトロピンは体内にある成長ホルモンを分泌させる作用がある成長ホルモン分泌ホルモンと同様に脳下垂体に作用し成長ホルモンを分泌させます。成長ホルモンが分泌されることで、筋力の低下や性的欲求の低下を抑えたり、睡眠の質の向上、血糖値異常の改善など様々な健康状態の改善が期待できます。

サルコトロピンの有効成分

有効成分のGhrelin, GHRP-2は脳下垂体に成長ホルモン放出ホルモン様物質 (GH-RH analog) として働き、HMB, L-DOPAとともに内因性の成長ホルモン分泌量を高めます。

有効成分

  • Sarcotyn™ Proprietary blend [Vitamin D3, β-hydroxy-β-methylbutyrate (HMB)]
  • Velvet bean extract (25% l-dopa)
  • D-Ala-D-β-Nal-Ala-Trp-D-Phe-Lys-NH2 (GHRP-2)
  • Plum juice extract (natural souce of ghrelin)

その他の成分

  • Water
  • Potassium Sorbate

メディカルフード

メディカルフードとはアメリカFDAによって承認された医師によって処方される、特定の病気や障害に対する効果・効能をもつ食品です。医薬品とサプリメント(栄養補助食品)の間に位置します。メディカルフードは専門家により検証された科学的データに基づき開発され、臨床試験などでも実証されています。メディカルフードという名称から非常にお手軽な感じがしますが、医師の処方が必要ですので、用法容量をしっかりと守って、医師の指導の下、摂取することが重要です。

これらの症状があれば、あなたも成長ホルモンの分泌を必要としています

健康全般:
エネルギーの減少、疲れやすい、睡眠の質の低下、眠りが浅い、「健康感」の欠如

治療と免疫:
治療期間が長引く、柔軟性の低下、慢性疼痛(関節痛など)、 病気にかかりやすい

筋肉の正常さ:
筋肉(脂肪なし体重)の減少、筋肉強度の低下、運動能力の低下、 体脂肪の増加(脂肪過多症)

毛髪、皮膚および骨:
毛髪の減少や爪の成長低下、皮膚が薄くなる、皮膚に痣ができやすい、 しわ、皮膚が緩んでたるむ 骨密度の低下

代謝:
血糖値異常(低血糖症または高血圧症)、悪玉コレステロールの上昇

精神衛生:
記憶力および集中力の低下、情緒不安定、またはうつ病、 抗しがたいストレス、または不安感

性機能:
性的欲求またはリビドーの低下、性的能力および性的機能の低下

サルコトロピンの総合的アンチエイジング効果

若返り、肌のしわ、たるみの改善、体脂肪の減少、性欲増進などの効果が期待出来ます。 若返り、肌のしわ、たるみの改善、体脂肪の減少、性欲増進などの効果が期待出来ます。

サルコトロピンの効能

  • 若々しい外見への改善
  • 肌のしわおよび皮膚の余り(緩み、たるみ)の減少および顔の輪郭の改善
  • 体脂肪の減少および体型の改善
  • 脂肪なし体重(筋肉)の増加
  • 体力および能力の増進
  • 激しい運動後の回復時間の減少
  • スタミナおよび持久力の向上
  • たんぱく質および水への志向の増加
  • 急性損傷の治癒や外科手術後の迅速な回復
  • 古傷による慢性疼痛の減少
  • レム睡眠が増加し、より安らかに眠れる。また、短い睡眠時間でも睡眠の質が向上
  • 生殖能力および精力が高められ、性行動への興味が回復
  • 不安、ストレスおよび憂鬱の減少
  • 免疫システムの強化により全般的に病気発生が減少
  • 全般的に健康状態が改善、総じて「健康感」が著しく上昇

料金

サルコトロピン 舌下錠(60 錠、1日の摂取量は2 錠)
27,000円

サルコトロピンの臨床試験

サルコトロピンが成長ホルモンを分泌させ、総体重と内臓脂肪の減少、活力や持久力の増加、睡眠の改善、作業遂行能力の向上、全般的な生活の質の改善などがみられたことを示す臨床実験を紹介します。
PROSOMA社は2010年にプラム果汁およびマルベリー果汁に成長ホルモン放出ペプチド2(GHRP-2、1日量3.5~5 mg)を添加した栄養補助食品サルコトロピンを開発しました。この製品は健康の衰えを経験している人の内分泌系の若返りに極めて有効であるとの結果が出ています。 この製品を30日間使用した全被験者ににおいて血清中IGF-1濃度が上昇し、統計的に極めて有意な結果が得られました。
また、被験者の70%の腹囲に統計的に有意な減少がみられた。また、男性被験者の61%に総体重と内臓脂肪の減少、全被験者に除脂肪体重の増加が認められ、血清中IGF-1濃度の上昇およびその他の内分泌マーカーの臨床検査値の改善も認められた。さらに、患者の主観的な経験(活力や持久力の増加、睡眠の改善、作業遂行能力の向上、全般的な生活の質の改善など)も良好なものでした。
これらの効果は、分泌促進物質自体の直接作用ではなく、hGHの産生と分泌の亢進がもたらすhGHの有益な効果であり、サルコトロピンはhGHを分泌させる効果を持っていることを示しています。

※IGF-1(インシュリン様成長因子―1)はヒト成長ホルモン(hGH)が発現したことを示すマーカーとして観測することができます。IGF-1が増加することはhGHが増加しているとみることができます。

臨床試験の内容

舌下投与時の実証

サルコトロピンは経口投与(口から飲む)のメディカルフードです。そこでまず、経口投与した成長ホルモン放出ペプチド2(GHRP-2)が下垂体からの内因性成長ホルモンの放出を促進するか否かを検討する必要があるため、分泌促進物質の溶液の投与後に血清中hGH濃度が上昇すれば放出があると判断しました。

実験概要

45歳、68歳および70歳の男性被験者がGHRP-2の内用液剤を自己投与した。この分泌促進物質の投与前と投与後90分までに前腕の表在静脈(正中肘または尺側皮静脈)より採血を行った。血清を分離し、成長ホルモン濃度を測定した。

被験者のイニシャル/年齢 平均血清中hGH濃度の上昇率(%)
BW/45 370
RW/68 700
DW/70 490

 

以上より、血清中hGH濃度が投与後90分以内に上昇したことが測定データから明らかとなり、GHRP-2は経口投与で生物学的に利用可能であることが示された。

サルコトロピンの経口投与による臨床試験

適格とされた被験者を、Sarcotropin 又はプラセボを経口1 日用量10 mL で毎朝90 日間連日投与する群に無作為割り付けした。被験者には治験参加中の投与記録を連日つけるよう指示した。各被験者に個人的記録をつけるための日誌を渡した。次いで、30 日分の薬剤を提供し、次回来院時に空の容器を持参するよう指示した。組み入れられた各被験者は治験経過中に以下のスケジュールに従って治験実施施設に来院した。

来院スケジュール:V1:スクリーニングのためのVisit 1:Day -15~0

  • V2:Visit 2:Day 1
  • V3:Visit 3:Day 30(±2 日)
  • V4:Visit 4:Day 45(±2 日)
  • V5:治験終了時のVisit 5:Day 90(±3 日)
 

試験結果

 

1.サルコトロピンは、人成長ホルモンのバイオマーカーであるインスリン様成長因子(IGF-1)を増加させる。

インスリン様成長因子-1(IGF-1)はベースラインの 103.54±1.94 ng/mL から Day 45 には 111.40±2.01 ng/mL に有意に増加した、値はさらに投与90日後に120.47±2.10 ng/mLに増加した。これに対し、プラセボ投与例ではIGF-1 値の有意な変化はみられなかった。

 

2.サルコトロピンは、体脂肪量を低下させる。

体脂肪量は投与群でベースラインの 34.46±1.23%から Day 45 に 32.54±1.04%に、投与終了時に 31.31±1.11%に有意に低下した。投与 45 日後の体脂肪の減少は 5.57%、90 日後は 9.14%であった。

 

3.サルコトロピンは、内臓脂肪量を低下させる。

内臓脂肪は投与群でベースラインの 11.84±0.66%から Day 45 に 10.62±0.66%に、サルコトロピン投与 90 日後に 10.15±0.67%へと低下した。内臓脂肪の低下率は投与 45 日後及び 90 日後にそれぞれ 10.3%及び 14.27%であった。プラセボ群内では体脂肪及び内臓脂肪に変化はみられなかった。

 

4.サルコトロピンは、筋肉量を増加させる。

筋肉量はベースラインの 41.88±1.28 kg から 90 日間の投与期間終了時に 44.13±1.24 kg へと有意に増加した。除脂肪体重は サルコトロピン 投与 90 日後に 5.37%増加したのに対し、プラセボ投与後は筋肉量の変化を伴わなかった。

 

5.サルコトロピンは、努力肺活量を増加させる。

努力肺活量(FVC)は サルコトロピン投与 90 日後に有意に 16.61%増加した。FVC はベースラインの 71.84±3.18%から Day 45 に 73.60±3.52%、Day 90 に 83.77±3.70%へと有意に増加した。プラセボ群には治験期間中を通じて FVC に変化がみられなかった。

 

6.サルコトロピンは、は生活の質を向上させる。

生活の質(QOL)の変化はすべての被験者がベースライン、Day 45 及び 90 で記入した標準化質問票により測定した。質問票は、1~5 の段階的尺度で回答することのできる 15 の質問から構成された。スコア低下傾向は QOL の改善を反映しているとみなされた。このスコアは投与群でベースラインの 36.4 から Day 45 及び 90 にそれぞれ 31.1 及び 25.9 へと低下した。投与群におけるこれらの変化は Day 90 に 28.85%低下に相当した。これに対し、プラセボ群の平均スコアは 37.6 から Day 45 に 34.1、Day 90 に 31.5 に低下した。

 

7.副作用としては、軟便、傾眠傾向、胃不調、及び月経不順が出現する可能性がある。

組み入れた 94 例の被験者から、合計 20 件の有害事象が報告された。そのうち、主治医により投与との関連の可能性があると判断されたものは、軟便、傾眠状態、胃不調及び月経不順であった。主治医により投与と関連のない事象と判断されたものは、そう痒、変形性関節症の障害増加及び関節痛であった。このような有害事象を報告した被験者のうち、5 例は自分の意思又は医師の命令によって試験を中止した。投与群における総血小板数の増加以外、血液生化学的検査及び血液学的検査パラメータには臨床的に重大な変動は認められなかった。ただし、値は十分に正常範囲内であったため、臨床的に問題があるとは考えられなかった。

サルコトロピンの歯科への応用

サルコトロピンは歯科において、特に歯周処置及び歯列矯正処置の補助剤として有用であると見込まれています。具体的には、成長ホルモン単独欠損症(IGHD)の患者は歯周付着喪失(PAL)などの歯科疾患を発症するリスクが高くなります。そのため、成長ホルモン分泌を促進するサルコトロピンはそのような歯科疾患に有用であると見込まれます。
以下はサルコトロピンの歯科疾患への有用性を示す臨床試験です。

平均年齢 44.8±17.5 歳の男性 20 例及び女性 12 例からなる 32 例を対象とした試験において、被験者に歯あたり 6 部位の全顎検査を実施し、構造化された質問票を用いて面接した。

 

1.成長ホルモン単独欠損症では、歯肉出血が多い。

歯周炎は 30%以上の歯に 5 mm 以上の近位部 PAL を有することと定義した。IGHD(成長ホルモン単独欠損症) 症例は対照例と比べてプロービング時に出血することが多かった(71.9%対18.8%)。

 

2.成長ホルモン単独欠損症では、重篤な歯周炎が多く、より多くの歯が罹患していた。

対照例と比べて症例では、5 mm以上のPALが有意に多く存在し(100%対71.9%)、より多数の歯が罹病していた(30.5%対 6.7%)。

 

 

また、歯科インプラント周囲の骨形成に対する成長ホルモン刺激の有用性を示す証拠が臨床的及び実験的に認められています。 実験的研究において、新鮮抜歯窩に外科的に設置した歯科インプラント周囲に成長ホルモンを塗布したところ、骨形成が処置群と対照群で認められました。ただし、成長ホルモンを用いて処置した方が、骨が密で、コラーゲン線維の配向性が良好で、骨修復の初期相では、骨単位が多く構築され、術後 12 週目まで継続して認められました。以上のことから、成長ホルモンの使用はインプラント周囲骨反応を増強すると結論されました。別の研究においても同様の所見として、成長ホルモンは骨内歯科インプラントの設置の際に骨刺激物質として働きかけると報告されています。

そして、加齢時の進行性の成長ホルモン分泌不全が、加齢に伴って生じる歯周病及び歯牙喪失の発生率増加の一因であると考えられています。サルコトロピンは hGH の産生と分泌を亢進させるので、老化が身体組成に及ぼす順応性不良な影響を阻止するという利点は、歯周病及び歯列矯正を要する疾患の基礎をなす骨及び結合組織喪失のリスクを低下させることによって、歯の健康に広げることもできると報告されています。 このように、歯周病を有する成人に関しては、成長ホルモン亢進を目的とした歯科医による サルコトロピン の投与を、高齢患者又は成人発症特発性成長ホルモン分泌不全症を有する若年患者など成長ホルモン分泌不全傾向を示す患者で実施すべきであると提唱されています。

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