切らずに治すワキガ・多汗症治療ミラドライ
ミラドライは切らずにワキガ・多汗症を治療する治療器です。手術のような負担もなく、ワキガ・多汗症の原因であるアポクリン腺、エクリン腺に直接作用して治療します。
このような方へおすすめ
- 臭いと言われた
- ワキの下が汗だくになる
- 親がワキガ
- 切らずにワキガ・多汗症を治療したい
- 効果が長期的に続く治療がしたい
ミラドライの特徴
❶ 切らずに治すワキガ多汗症治療
ミラドライの最大の特徴が『切らずに治すワキガ・多汗症治療』です。ミラドライは皮膚の上から水分に反応するマイクロ波を照射することで水分がもっとも多い汗腺を破壊します。ワキガ・多汗症の原因であるアポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊するので治療効果が得られます。また、皮膚は切りませんので合併症のリスクも大幅に減り、傷跡も残らないのが特徴です。
❷ 治療時間
ミラドライは機器を患部にあてマイクロ波を照射する治療です。施術時間も片側で約20~30分、両側で40~60分程度の治療です。(切開法だと90分程度)
❸ ダウンタイムと治療内容
ミラドライは切らずにワキガ・多汗症を治療する機器で、ワキガ・多汗症の原因であるアポクリン腺・エクリン腺を破壊し機能を失わせます。失われた汗腺は再生しませんので、手術同様の効果をもたらします。また、施術後は少しの腫れは見られますが日常生活も可能です。(ただし当日は運動や入浴は控えて頂きます。)そして、アメリカFDA(日本の厚生労働省)でも承認を受けております。
❹ 共立独自の痛みと腫れを抑える「ミラドライ+超音波」
ミラドライは麻酔を行っても多少の痛みを感じる施術です。そこで、患者様により快適に施術を受けていただくために共立が独自に試行錯誤した結果、麻酔後に超音波をかけることで痛みを和らげられることが解りました。 通常、麻酔を注射して場合、麻酔は注射した箇所とその付近に浸潤に作用しますがどうしても麻酔が行き渡らない場所ができ、その箇所ではミラドライによる痛みを感じてしまいます。しかし、超音波をかけることで今まで行き渡らなかった箇所まで麻酔が浸透・作用しミラドライによる痛みや腫れを遥かに緩和できると考えています。
❺ ミラドライ認定医が治療を行います。
共立美容外科仙台院ではミラドライ認定医である金城院長が治療を行います。ミラドライで安全に効果的に治療を行うために、機器の特性や麻酔方法など、しっかりとした知識と技術が必要です。当院院長はしっかりとミラドライ認定医の認定をうけ、認定されております。
ミラドライと他治療法との違い
ミラドライは切らないワキガ・多汗症治療器としてアメリカFDA(日本の厚生労働省に相当)に唯一認可された医療機器です。切らずに、皮膚の上からマイクロ波を照射するだけでワキガ・多汗症を治療できるミラドライと他のワキガ多汗症治療を比べてみました。
効果・持続性
ミラドライのワキガ・多汗症治療効果は、やはり全切除法やローラークランプ法に劣るものの、吸引法と同じ程度の効果は期待されます。これはモニターを用いた実験結果からも強い裏付けが得られています。ミラドライはメスを使わないながらも、全切除法やローラークランプ法と同様にワキガ・多汗症の原因となる汗腺を破壊する治療です。
傷跡・ダウンタイム
ミラドライは皮膚の上からマイクロ波を照射するだけの非侵襲的なつまり皮膚をメスで切らない施術です。治療効果は全切除法やローラークランプ法に劣るものの一切皮膚を傷つけなずにしっかりとした効果が得られる治療です。皮膚を傷つけないためダウンタイムもほとんどありません。
皮膚を傷つけないワキガ・多汗症治療としてはボトックスがありますが、ボトックスは継続期間が短いため定期的な治療が必要になります。
ミラドライの原理
ミラドライはマイクロ波を使用してワキガ・多汗症の治療を行います。マイクロ波は水分子に選択的に作用し、加熱させます。汗腺は周囲の組織に比べて水分子が多く、汗腺にマイクロ波の加熱エネルギー集中的に発生して、汗腺を機能不全にします。
マイクロ波とは?
マイクロ波とは電磁波の一種で可視光より長く、高周波(RF)よりも短い波長を持っています。このマイクロ波のエネルギーは、双極性の分子に吸収されます。このマイクロ波を生体に照射すると双極性の分子である水分子に非常によく反応し、加熱します。こうして多くの水分を含むエクリン腺、アポクリン腺を選択的に加熱し変性・失活させることができます。
1.マイクロ波の照射
ワキガ・多汗症の原因であるアポクリン腺・エクリン腺が集中する脂肪層へマイクロ波を照射。
2.エネルギー層の構築
ミラドライの照射するマイクロ波は表皮、真皮は抵抗なく進みますが、アポクリン腺・エクリン腺が集中する脂肪層では大きな抵抗を受け、反射します。反射したマイクロ波は後から照射されたマイクロ波と干渉し、エネルギーゾーンを構築します。
3.60℃の熱溜まり
ミラドライの冷却システムであるハイドロセラミック・クーリングによって表皮から真皮にかけて冷却していきます。 また、先ほどのエネルギーゾーンに溜まったエネルギーは組織を加熱させます。
こうして冷却ゾーンと加熱ゾーンに別れ、冷却ゾーンにより表皮から真皮までを保護しながら、加熱ゾーンにてアポクリン腺・エクリン腺に作用します。
また、脂肪層より深い組織にも影響を与えません。
Minorのスターチヨウ素試験
Minorのスターチヨウ素試験はヨウ素デンプン反応を用いて汗の量等を測る試験です。ヨウ素とデンプンを混ぜた溶液を被験者に塗りたくります。汗をかいていないところは試験溶液の色のままですが、汗をかいた部分だけが濃いブルーになります。
ミラドライの照射以前と照射後6ヶ月とでははっきりと色の違い(汗の量の違い)が出ています。
ミラドライの臨床データ
重度の多汗症と診断された男女31人に対してミラドライを試し、2年間にわたって調査しました。
実験対象
人数 | 31人 |
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年齢 | 18歳~65歳 |
性別 | 男性8人 女性23人 |
人種 | 白人 27人 アジア人 4人 |
HDSS | HDSS=3 20人 HDSS=4 11 |
【参考】原発性腋窩多汗症の重症度判定の1つとして以下のものがあり、3または4に該当する場合を重症の指標にしています。
多汗症の重症度基準(Hyperhidrosis Disease Severity Scale: HDSS)
- 発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない。
- 発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある。
- 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある。
- 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある。
汗の量とHDSS(多汗症重篤度)の推移
12ヶ月までの計測で、徐々に汗の量が減っています。また、HDSSの評価はHDSS 1 or 2の評価をほぼ100%得ることができました。そして、その割合は24ヶ月まで持続しました。%gravimetric(汗の重量減少率)も術後1ヶ月で約90%減少し、12ヶ月経過しても80数パーセント以上減少しています。
患者満足度
満足、大体満足を含めると、24ヶ月後に於いても、90%以上の人が満足しています。
皮膚科學における生活の質指標
皮膚の状態を表すDLQIの評価においては状態の良さを極めて安定的に示しています。術前は平均11.8だったものが、術後24ヶ月に於いても2以下となっている。
Dermatology Life Quality Index:DLQI:(皮膚科學における生活の質指標):0(病気なし)-30(最悪)
安全性
41例中18例(58%)は何らかの副作用が発症した。しかし、発症した内の88%はごく軽度で日常生活に支障はありませんでした。
1例は軽度の神経障害がおこったが、術後6ヶ月までに消失しました。
結論
ミラドライの研究―劇的、永続的、そして安定的な効果が24ヶ月にわたり認められました。
- 1)90%以上の臨床効果と安定性。1あるいは2ランクへのHDSSの減少が高い割合で認められた。
- 2)平均82%も汗の産生が抑制されました。
- 3)皮膚科学的な生活の質の向上が認められました。
- 4)高い患者満足度が認められました。
ミラドライは、無作為の、二重盲検の研究において、安定的な効果を示しました。
- 1)術後12ヶ月までの診察で安定的な効果を示しました。
- 2)治療群と被治療群で統計的に有意な違いが得られました。
- 3)無作為の、二重盲検の、模擬比較対象を用いた本格的な研究を行いました。
- 4)このデータでFDA(米国厚生省)の認可を得ることができました。
- 5)同分野の研究者の厳しい審査のある科学雑誌に採択されました。
治療の流れ
治療箇所のマーキング
わきのサイズ、発汗する場所、体毛の位置を参考に患者様個々人に適した箇所にマーキングします。
局所麻酔
ワキの複数箇所へ麻酔注射をします。
ミラドライ照射
麻酔と冷却機能により痛みに配慮しながら、ワキガ・多汗症の原因である汗腺を治療していきます。
施術に関する注意事項
《 手術前の諸注意・持参物 》
- ★ 体に変調をきたしている場合や現在、お薬内服中・妊娠中の方、以前に麻酔や注射、内服等での具合の悪くなった方は手術前に医師にお伝えください。
- ★ 手術前日、又は当日、脇の毛をカミソリで処理して下さい(毛抜き禁止)。剃毛の際、感染症防止の為、皮膚に傷が付かない様、十分にご注意頂きお願いします。
- ★ 当日は、袖周りのゆったりしたお洋服着用でご来院ください。
- ★ 手術の申込みに必要にですので印鑑をご持参ください。(シャチハタ不可)
《 手術後の諸注意 》
- 洗顔、メイクは当日から可能です。
- 洗髪・シャワー、お車・バイク・自転車等の運転は翌日から可能です。
- 湯船に浸かる入浴は4日後から可能です。
- 治療後4日間は、脇の剃毛・制汗剤の使用・激しい運動は控えるようにして下さい。
- 術後2~3日は、患部をアイスパックにて冷やして下さい。
【 経 過 】
- 全ての汗腺を1回の治療で壊すことはできません(約70~80%汗腺の破壊) 。
- 個人差はございますが、治療半日後より患部や隣接する腕、もしくは胴に腫れが生じる場合がありますが、1~2週間程で改善されます。
- 患部に触れる際、不快感、圧痛が出る場合があります。
- 患部の凸凹、麻酔箇所・吸引による赤味、まれに色素沈着が出る事があります。
- 毛根も一緒に破壊される為、腋毛が減る場合があります。
- 個人差はございますが、3ヶ月の間隔をおいて2回目の照射を行うことが可能です。
【 禁 忌 】
- 電子機器を埋め込んでいる方
- 酸素投与している方
- 局所麻酔で問題の起きた方
※ 過去にワキガ多汗症外科手術を受けられている方は、施術が出来ない場合があります。事前に医師へご相談下さい。
料金
※当院のワキガ多汗症治療はすべて保険適応外のため全額自己負担となります。
ミラドライ料金
ミラドライ(通常照射)
ミラドライ | ¥225,000 (税込:¥247,500) |
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ミラドライ(2回目) ミラドライの施術を当院で受けられた方のみ対象です。 |
¥150,000 (税込:¥165,000) |
ミラドライ(1年保証付き) 1年以内に2回目の照射を無料で行います。 |
¥350,000 (税込:¥385,000) |
ミラドライダブル
ワキガ多汗症の原因となる汗腺が多い箇所に集中的にミラドライを照射する施術です。
ミラドライ(ダブル照射) | ¥280,000 (税込:¥308,000) |
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ミラドライ(ダブル照射 2回目) ミラドライの施術を当院で受けられた方のみ対象です。 |
¥180,000 (税込:¥198,000) |
笑気麻酔(使用時間によって異なります。)
痛みに抵抗がある方はオプションで笑気麻酔をお選びいただけます。笑気麻酔は鼻から吸い込むと、気分が爽快になりあらゆる苦しみから解き放たれた感じになる。強い鎮痛作用を持つが意識ははっきりしていて周囲のこともよく理解できる麻酔です。
30分以内 | ¥5,000 (税込:¥5,500) |
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60分以内 | ¥9,000 (税込:¥9,900) |
ミラドライQ&A
ミラドライ治療とはどのようなものでしょうか?
ミラドライは、ワキガ多汗症の治療法として、脇の下の発汗をかなり抑えることが臨床試験によって証明されています。施術は手早く、メスを使わずに大掛かりな設備を必要としません。ミラドライ・システムは、脇下の汗腺がある場所にコントロールされたエネルギーを正確に伝達し、非侵襲的に(皮膚を切らないで)汗腺を除去します。汗腺は一度除去されたら元に戻ることはありません。そのため、脇下の汗を抑える結果となります。
ミラドライ治療の後はどうなりますか?
治療後に回復のためにお休みをとる必要はほとんどありません。痛み止めのお薬と、2-3日の間アイスパックの使用を推奨します。治療後すぐに通常の生活に戻り、仕事を続けることができますし、数日のうちに運動を再開することができます。一部の痛みや腫れは正常の範囲内のことで、2-3週間の内に消えてなくなります。患者さんのなかには、一時的に脇下や上腕の皮膚に感覚の変化がみられますが、徐々になくなっていきます。 なお、激しい運動は、施術から1週間後からになります。
治療結果はどのくらい持続するでしょうか?
汗腺が除去された後では、汗腺が戻ることや再生することがないため、治療結果が長く続きます。ミラドライの治療は安全で、非侵襲的な(皮膚を切らない)技術を採用しており、脇下の汗腺除去においてFDAの承認を得ています。
脇下の汗腺は必要ないのでしょうか?
身体全体には400万の汗腺があり、脇の下にあるのはこのたった2%です。この2%をなくしても身体の機能、汗による冷却に影響することはありません。
ミラドライ・システムは身体のどの部分を治療することができますか?
ミラドライ・システムは、成人、18歳以上において、脇下の過剰な発汗(本源的脇下多汗症)の治療に用いられることを目的としています。手や足などを含め、身体の別の部分の過剰な発汗を治療することに用いることはできません。
ミラドライは他の治療法とどう違うのでしょうか?
ワキガ・多汗症治療はミラドライの他にも全切除法やローラークランプ法があり、メリットデメリットがそれぞれございます。詳しくはカウンセリング時にお話いたします。
ミラドライ治療に向き不向きはあるでしょうか?
脇下の発汗や衣服の変色を不快に思ったり、頻繁に使う制汗剤にわずらわされていれば、ミラドライ治療を検討する価値があります。ミラドライ治療が向いているかどうか、医師にご相談してみて下さい。
ミラドライ Q&Aその2
治療後着用できない衣類はありますか?
治療は皮膚に切開の傷を残すことはありませんが、麻酔注射による小さな跡が残るかもしれません。
治療後は、包帯を巻くことはありませんので、着用する洋服に制限が出ることはありません。ただし、短い期間(通常1週間)の間、脇の下が膨らんだり、でこぼこしたりします。
ミラドライ治療を受けた後は入浴できますか?
ミラドライ治療を受けた後に、湯船に浸かることはお勧めできません。シャワーをあびる程度にしてください。 なお、翌日から軽いシャワーは可能です。湯船に入って長湯するのは、1週間後からになります。テニスやバスケットボールなのの激しい運動も同様に術後1週間からになります。
以前多汗症やわきが治療のために外科手術をおこなったことがあります
外科手術の手法に応じて、担当医がミラドライ治療に適しているかどうか評価いたします。
汗腺を物理的に取り除く手術を実施していた場合、ミラドライ治療はお勧めできません。
治療の仕方によって効果に差がありますか?
ミラドライは皮下の水分にエネルギーが反応しますので、
麻酔量、注入位置や照射方法によって治療に差がでる場合があります。
わき毛は減りますか?
個人差によりますが、わき毛が減少することもあります。
脱毛に通っていますが、治療できますか?
脱毛とミラドライを同時に実施することはお勧め致しません。
脱毛後少なくとも、2週間は空けてください。ミラドライ後の脱毛は1ヶ月後からになります。